香港のデパートに肉まん屋を出したら、3ヶ月後に世界が止まった
- tkg416
- 2 日前
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2019年11月。
香港の一田(YATA)デパートで、日本の「喜八郎まん」の店舗をオープンした。
これが、自分にとって海外貿易の“デビュー戦”だった。
香港経済新聞にてその様子が 取り上げられた。https://hongkong.keizai.biz/headline/1234/
今思えば、かなり無謀だったと思う。
当時の自分は、海外ビジネスの経験が今ほどあったわけじゃない。
でも、「海外で勝負したい」という気持ちはずっとあった。
音楽、EC、国内の仕事。
色々やってきた中で、どこか閉塞感も感じていた。
だから、香港で店をやる話が来た時、「これは行くしかない」と思った。
香港は面白い街だ。
超高層ビル。
金融。
富裕層。
その一方で、ローカル食文化も異常に強い。
日本ブランドも人気がある。
だから当時、「日本の肉まんならいける」という空気は確かにあった。
実際、オープン初日はかなり人が来た。
パートナーの協力もあり、テレビの取材も入ってくれた
香港の人は、とても正直だ。
微妙ならすぐ離れる。
でも、気に入ればちゃんと買う。
あの感じは、今でも覚えている。
ただ、海外で店をやると、日本では考えない問題が次々起きる。
物流。
温度管理。
スタッフ。
言語。
商習慣。
香港側との認識ズレ。
「そんなところで止まるの?」みたいなことが普通に起きる。
日本の感覚で考えると、結構メンタルを削られる。
でも逆に、その“混沌”が面白かった。

そして。
店をオープンして1ヶ月後。
世界が止まった。
コロナだ。
街から人が消える。
マスク。
緊張感。
空気感。
今でもはっきり覚えている。
「これ、どうなるんだ…?」
という感覚。
海外で初めて勝負したタイミングで、世界規模のパンデミック。
今振り返ると、かなりインパクトの強いスタートだったと思う。
でも、不思議と後悔はない。
むしろ、あの経験が今に繋がっている。
海外は、思った通りにいかない。
止まる。
崩れる。
突然変わる。
でも、実際に現場へ行って、人と会って、失敗して、初めて見える景色がある。
香港の肉まん屋は、利益だけ見れば、決して綺麗な成功談ではない。
でも、あれがなければ、今の中国や東南アジアの仕事も、たぶんなかった。
海外ビジネスって、結局、「最初の一歩を踏み出した人」だけが次に行ける。
香港の一田デパートで肉まんを売っていた頃の自分は、まだそれを知らなかった。


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